平成17年度富士見市施政方針・教育行政方針が示されました
平成17年第1回定例会(3月議会)が開会され、
新年度の市政運営、教育行政運営にかかわる基本理念が示されました。
PDFファイルで掲載いたしました。ご覧下さい。
平成17年度施政方針:浦野清富士見市長
2005shiseihoshin001.pdf へのリンク
平成17年度教育行政方針:赤坂勲富士見市教育長
2005kyoikugyouseihoushin001.pdf へのリンク
平成16年度富士見市施政方針
平成16年(2004年)2月24日の3月議会初日に示されました。
本年度の市政運営、教育行政運営にかかわる基本理念です。
下に15年度もございます。比較してみることもいいかもしれません
あわせてご覧ください
平成16年度施政方針:浦野 清 富士見市長
16nendoshiseihoshin.pdf へのリンク
平成16年度教育行政方針:赤坂 勲 富士見市教育長
16nenkyoikugyouseihoushin.pdf へのリンク
平成15年度富士見市施政方針
〜人と自然〜ふれあいと思いやりあふれる生活環境都市
平成15年2月25日発表 富士見市長 浦野 清
はじめに
T 市政を取り巻く環境について
U 市政運営の基本姿勢
1 開かれた市政の推進
2 市民生活優先の市政の推進
3 時代の変化に対応した市政の推進
4 将来を見据えたまちづくりの推進
5 2市2町合併の推進
V 平成15年度の予算について
○ 主要施策
おわりに
はじめに
平成15年第1回富士見市議会定例会の開会にあたり、私の新年度の市政に望む考え方と、予算の概要を申し上げ、市民ならびに議員各位のご理解とご支援を賜りたいと存じます。
市政30周年という節目でもあった平成14年度は、将来に向けたまちづくりの基礎を気築く年と位置付け、各種の取り組みを進めてまいりました。
新年度は、市民生活の充実に向けた行政運営を一層推進し、第4次基本構想に掲げる将来都市像「〜人と自然〜ふれあいと思いやりあふれる生活環境都市」を目指した着実な歩みを進めてまいります。
T市政を取り巻く環境について
現在の我が国は、少子・高齢化や高度情報化、地球規模での環境問題等様々な課題を抱えています。また、個人消費の落ち込みや設備投資の減少とともに、完全失業率や企業倒産件数も高い水準で推移するなど、経済を取り巻く環境においても依然として厳しい状況が続いております。
当市におきましても、長引く不況や国の歳出抑制策等の影響を受け、歳入の根幹をなす市税の落ち込みや地方交付税等の減額など、財政状況を取り巻く環境とともに市民生活の面においても厳しさが増している状況となっております。
私は、このような時代だからこそ、市民の皆様の幸せを願い「住み続けたい、住んで良かったと思えるまち」を目指して、次に掲げる5つの柱を中心に、各種施策に取り組んでまいります。
U市政運営の基本姿勢
1 開かれた市政の推進
1つめの柱は「開かれた市政の推進」であります。
地方分権の進展とともに、これまでになく自治体の自己決定、自己責任が問われる時代となりました。
このような社会状況の中、これからは市民の皆様と行政とがお互いに信頼関係を築きながら、課題解決に向けてともに知恵を出し合い、力を合わせる協働によるまちづくりの推進が必要であります。
私は、これまで広報ふじみやホームページなどを活用して情報の提供を行うとともに、市長へのはがき、FAX、メール等でいただいた市民の皆様の声には一つひとつにお答えをし、施策推進の参考とさせていただいております。また、情報公開条例に基く情報の開示や、各種審議会、委員会等において委員を公募するなど、市政の透明性、公平性の確保にも努めてまいりました。
さらに、昨年12月には常設型の「富士見市市民投票条例」を制定・施行し、市の重要な事項の決定に市民の総意を反映させる制度を整えました。
新年度は、市民と行政との役割と責任を明確にしたうえで、協働によるまちづくりを推進するための基本的な方向性を示す条例の制定を検討し、より一層開かれた市政を推進してまいります。
2 市民生活優先の市政の推進
2つめの柱は「市民生活優先の市政の推進」であります。
長引く経済不況のもと、市民生活は厳しさを増す中にあり、市民の目線に立った市政運営が求められております。
新年度は、乳幼児医療費の就学前までの全面無料化、国民健康保険税の据え置き、介護保険料の引き下げ、65歳以上の医療制度を継続し、市民生活への負担の軽減を図ってまいります。
また、保育所の待機児童解消に向けた民間施設への支援や、子育て支援施設の整備、高齢者の生きがいづくりと介護予防のための「ふれあいサロン」の拡充や民間入所施設への補助、ノーマライせーションのまちづくりの一環として全身性障害者への介護人派遣等を行ってまいります。
さらに、環境にやさしい都市宣言、環境基本条例・基本計画に基づく施策の充実を図り、環境への負荷を可能な限り少なくした資源循環型社会の実現を目指してまいります。
3 時代の変化に対応した市政の推進
3つ目の柱は「時代の変化に対応した市政の推進」であります。
私たちを取り巻く社会情勢は刻一刻と変化しており、市民の皆様の多様化する価値観や行政ニーズに対応した施策が求められております。
第1に相互に支え合う地域づくりの推進であります。
都市化や少子・高齢化の進展の中で、かつての地域単位にあった家族的な絆は、希薄なものへと変化しております。
このような時代だからこそ、同じ地域に生活する人々が、世代を超えた交流を深めながら、ともに支え合い、助け合うまちづくりを目指す事が必要であります。
新年度に起きましては、ボランティアの活動拠点を含む(仮称)市民福祉活動センター等の施設整備を進めるとともに、地域通貨の研究などを進め、相互に支え合う地域づくりを推進してまいります。
第2に新しいサービスの推進であります。
新しい時代に対応したサービスを推進する為には、市民の皆様の立場に立つという職員の意識を改革する事が必要であります。
市役所は、市民のために役に立つ所という原則のもと、4月から、毎週木曜日、午後7時まで、市民の生活に密着した窓口の業務時間を延長するほか、市役所が市民の皆様に身近に感じられるような行政サービス向上への検討も行ってまいります。
また、情報化社会に対応した住民サービスも必要とされておりますことから、新年度よりインターネットを活用した図書館サービスを実施するほか、埼玉県等と電子入札システムについての共同開発を進めてまいります。
4 将来を見据えたまちづくりの推進
4つ目の柱は「将来を見据えたまちづくりの推進」であります。
首都30キロ圏という立地条件に恵まれた本市は、昭和40年代から急激な人口増加を見ました。それ以来まちづりの課題は市民生活や経済活動を行う根幹となる基盤の整備でありました。
新年度は、鶴瀬駅の東西口地域の区画整理事業を一層推進するとともに、鶴瀬第2団地の建て替えに併せた環境整備の検討も行い、将来に向けての良好なまちづくりを総合的に推進してまいります。
また、2市2町共通の懸案でありました火葬場・斎場の建設につきましては、事業主体であります入間東部地区衛生組合と連携し、引き続き地元の皆様方のご理解、ご協力を賜りながら一日も早い着工を目指してまいります。
「まちづくりはひとづくりから」と言われておりますとおり、まちが元気になるためには人が元気になる事が必要であります。
市民一人ひとりが生きがいを持って、充実した日常生活を送ることができるよう、生涯学習の振興を図って参ります。とりわけ、明日を担う子どもたちが、学校や地域社会において人とのふれあいや、地域を知ることにより、まちづくりの主人公となる取り組みを推進してまいります。
5 2市2町合併の推進
最後の5つ目は「2市2町合併の推進」であります。
合併協議会におきましては、この間、合併を是とする方向性を確認し、合併の期日や新市の庁舎の位置などのほか、税や上下水道など協定項目の一部について決定してまいりました。今後は、本年8月までを目途として残された協定項目を順次協議し、財政計画を含めた新市建設計画を作成するとともに、併せて各種事業のすりあわせ作業を進めて行く予定となっております。
私は、合併協議においては、20年後、30年後において「いいまちができた」と誇れるようなまちづくりを目指して推進しておりますが、合併協議に係る十分な情報提供など条件が整った時点で、市民投票条例に基づく市民投票を実施し、市民の総意を反映させてまいりたいと考えております。
V 平成15年度の予算案について
続きまして、平成15年度の予算案についてご説明申し上げます。
平成15年度一般会計予算案の規模は、252億7302万円であり、平成14年度当初予算と比較いたしますと20億9199万3千円の減、率にいたしまして.7.6%の減となっております。
新年度の予算額が前年度と比較いたしました主な要因は、市民文化会館の建設等の継続事業の終了であります。
歳入予算のうち市税については、景気の低迷による個人市民税の減少に加え、固定資産税についても新年度評価替えに伴い減少し、また、本市の重要な財源であります地方交付税につきましては、平成14年度に引き続きさらに減額になる事が見込まれております。このため、いわゆる赤字地方債であります臨時財政対策債について16億円の借り入れを行うとともに、財政調整基金を12億3023万4千円取り崩して財源の確保を図ったものであります。
このような厳しい財政状況を踏まえ、平成15年度の予算編成にあたっては、実施計画において選定した必要な施策への財源の重点的配分を図るとともに、経常的経費の削減、事業の見直しを行い、より一層効率的、効果的な予算となるよう編成したところであります。
尚、特別会計につきましては、総額で219億783万8千円となり、一般会計と特別会計の合計額は、471億80825万8千円となります。これを平成14年度当初予算と比較いたしますと、24億1779万1千円の減、率にいたしまして4.9%の減となっております。
○主要施策
続きまして、歳出予算の主要施策について第4次基本構想の施策体系に沿いまして、順次ご説明申し上げます。
1 自然と共生するまち
まず、「自然と共生するまち」について、ご説明申し上げます。
地球にやさしい生活環境づくり事業につきましては、市民参加により策定を進めてまいりました環境基本計画に基づき、市民、事業者、行政の連携による施策の推進を図ってまいります。緑化推進につきましては、緑地保全基金への積み立てを引き続き行うとともに、諏訪の森を緑地保全地区に指定してまいります。また、公用車の入れ替えにあたりましては、自動車NOx・PM法や埼玉県生活環境保全条例に適合した、環境にやさしい低公害車の導入を積極的に図るなど、地球環境の保全に努めてまいります。
公園の整備につきましては、懸案でありました(仮称)下の谷公園をグランドゴルフができる緑地広場として整備するとともに、土地開発公社から用地の買取をすることといたしました。また、平成14年度のびん沼公園に続きまして、市民文化会館等と言ったとして整備を進めてまいりました「文化の杜」公園が、新たに市民の憩いの場として4月からオープンいたします。
2 安全で快適に暮らせるまち
続いて、「安全で快適に暮らせるまち」につきまして、ご説明申し上げます。
駅周辺の環境整備につきましては、平成14年度は、みずほ台駅西口において駐輪場の整備と放置禁止区域の指定を行い、ふじみ野駅西口におきましても駐輪場の整備を実施いたしました。新年度は、みずほ台駅西口駅前広場において、東口同様に自動車駐車場や公衆トイレ等を整備してまいります。また、撤去自転車保管所の拡張など、各駅周辺の放置自転車対策を強化してまいります。
道路の整備につきましては、県施行で整備を進めております都市計画道路・鶴瀬駅東通線について、市道と交差する箇所の架橋工事に必要な県への負担金を計上するほか、市内各所における道路整備を進めてまいります。
土地区画整理事業につきましては、鶴瀬駅西口土地区画整理事業の推進を図るとともに、鶴瀬駅東口土地区画整理事業におきましては、仮換地指定などの事業のより一層の推進を図ってまいります。また、鶴瀬駅東口2丁目の密集住宅市街地整備促進事業におきましては、平成16年度の事業完了を目指し、地区内の道路整備等を行っていくとともに、共同建て替え住宅の一部借り上げによるコミュニティ賃貸住宅を設置してまいります。
リブレーヌ都市整備事業につきましては、地元の皆様の意向調査の結果を踏まえ、まちづくり基本調査を実施いたしまして、事業の推進を図ってまいります。
3 健康で安心して暮らせるまち
続いて、「健康で安心して暮らせるまち」につきまして、ご説明申し上げます。
先ず、少子化対策につきましては、乳幼児医療費の支給対象年齢を入院とともに通院についても就学までとし、保護者負担の軽減を図ってまいります。また保育者の待機児童解消の為、新年度に開設が予定されている、民間の低年齢児対象の保育園に対する補助を行うとともに、関沢児童館において新たに子育て支援センターを開設するなど、多様な子育て支援策の充実をはかってまいります。
放課後児童の健全育成事業につきましては、平成14年度にふじみ野放課後児童クラブなどの施設整備を進めてまいりましたが、新年度には、諏訪放課後児童クラブの建替えを行うとともに、新たに養護学校の放課後児童クラブの運営に関する補助を行うなど、改善充実を図ってまいります。
障害者施策につきましては、新たに全身性障害者への介護人の派遣や、生活サポート事業を実施するなど、在宅福祉サービスの充実を図ってまいります。
また精神保険事業につきましては、新たに障害者手帳の交付申請時の診断料や、福祉タクシーの利用料金等への補助を行うこととし、施策の拡充を図ってまいります。
地域福祉活動の支援といたしましては、ボランティア活動の拠点として、また児童館や社会福祉協議会などの機能を併せ持った〈仮称〉市民福祉活動センターを、平成15年度及び16年度の2か年継続事業として整備してまいります。
高齢化対策につきましては、みずほ台小学校の余裕教室を活用したデイサービスセンターを開設いたしますとともに、民間の特別養護老人ホームなどに併設された在宅介護支援センターに介護相談業務を委託し、在宅介護を支援してまいります。成年後見制度への対応につきましては、特に地方性高齢者の方々が後見人制度を利用できるようにいたします。また、鶴瀬公民館に新たに「ふれあいサロン」を開設し、市民の皆様のご協力をいただきながら、高齢者の生きがい、介護予防活動の支援を行ってまいります。
なお、国民健康保険につきましては、一般会計からの繰出し金を増額いたしました。
4 心豊かな文化を育てるまち
続いて、「心豊かな文化を育てるまち」につきまして、ご説明申し上げます。
昨年11月にオープンし、市民の皆様とともに記念事業に取り組んでまいりました市民文化会館につきましては、各主催事業をはじめとして多くの皆様に親しまれ利用していただけるよう会館運営に努めてまいります。
中央図書館につきましては、図書館の利用機会の増加や利便性の向上を図るため、新たにインターネットによる配本サービスを開始いたします。
市民総合体育館につきましては、屋上防水や壁面の改修工事を実施するとともに、市民プール、山の家についても必要な修繕等を行ってまいります。
平成16年度に開催される彩の国まごころ国体につきましては、新年度において本市を会場に少林寺拳法とインディアカのプレ大会が開催されます事から、国体富士見市実行委員会に補助を行ってまいります。
教育施設の整備につきましては、みずほ台小学校西棟の耐震補強・大規模改造工事を実施するとともに、鶴瀬小学校など3校の耐震補強工事の設計を行うほか、西中学校等において耐震診断を実施いたします。そのほか、勝瀬中学校の外壁の改修工事、小学校の職員室等への空調機の設置、体育館の改修等をしてまいります。
また、教育環境の充実につきましては、全小学校にスクールサポーターを、教育相談研究室に通室支援員をそれぞれ配置するほか、各学校の創意工夫による取り組みを支援するため、特色ある学校づくりのための補助金を引き続き交付してまいります。
(仮称)鶴瀬西市民交流センターの整備につきましては、新年度に基本設計、実施設計を行ってまいります。
国際交流事業といたしましては、NPO法人への委託によりまして外国籍市民のための相談窓口を開設してまいります。
5 活気に満ちた産業のあるまち
続いて、「活気に満ちた産業のあるまち」につきまして、ご説明申し上げます。
商工業の振興につきましては、引き続き、各商店街が行うイベントなどの活性化事業やPR活動に対し補助を行っていくとともに、商業ビジョンを策定するための調査を実施し、活性化方策の検討を行ってまいります。
農業の振興につきましては、富士見第一地区の県営ほ場整備事業等の施策を引き続き推進していくほか、畜産農家に対しましては、家畜排泄物の処理設備の改善に対する補助を行い、適切な処理が行われるよう支援してまいります。
6 市民と行政が共につくるまち
続いて、「市民と行政が共につくるまち」につきまして、ご説明申し上げます。
計画的な総合行政の推進につきましては、第10回市民意識調査を実施いたしまして、市政運営の基本であります市民意識の十分な把握に努めるとともに、協働のまちづくり条例の制定を目指してまいりたいと考えております。
IT化施策につきましては、引き続き庁内LANの整備を推進してまいりますとともに、個人情報保護条例をはじめ、関係条例等の整理、充実を図りながら、住民基本台帳ネットワークシステムの第2次稼動に向けた整備を進めてまいります。また、戸籍事務につきましては、電算システムの導入を図り、迅速かつ正確な事務処理に努めてまいります。
以上、第4次基本構想の施策体系に沿ってご説明申し上げましたが、平成15年度の予算編成は、これまでにない大変厳しい財政状況を踏まえつつ、2市2町の合併も視野に入れなければならないという、大きな時代の節目の中で行われたものでございます。したがいまして、将来を見据えた中で、市民生活にとりまして、今実施しておかなければならない、真に必要な施策に重点を置いた予算案となったものでございます。
おわりに
以上、平成15年度における市政に臨む考え方と、予算の概要を説明させていただきました。
私は、市長に就任以来「市民主体の真心市政」を政治理念として、慣例や前例に固執することなく、常に市民の目線に立ち、むだのない効果的な行政運営と市民サービスの向上を目指して市政の舵取りを行ってまいりました。
まちづくりは、市民と行政とがお互いに知恵を出し合う事が大事であります。私は、市民のみなさんとともに「ふれあい」を「じっかん」できる「みんなのまち」をつくりあげるため、誠心誠意取り組んでまいる所存でございますので、何卒市民並びに議員各位のご理解とご支援を賜りますよう重ねてお願いを申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。