二市ニ町の合併について
上福岡市と大井町の合併が決定しました。
また、二市二町の合併協議会で決定していた「ふじみ野市」を新市名に採用しました。
これに対する富士見市の意見はこちらをご覧下さい。
2005-3gatsugikai-gyoseihokoku001.pdf へのリンク
二市二町の合併が完全に不可能に!
現在上福岡市と大井町が合併に向けて具体的な手続きに入りました。
今後は両自治体の議会での承認を持って県議会に諮られ、
10月1日を持っての合併が決まります。
両自治体の議員が在任特例を1年7ヶ月取ることや(今はほとんど在任特例は適用しません)
そのことが財政に及ぼす影響、在任特例後の定数を上限の34人を例示するなど、
私たちがかつて描いていた合併後の新市のあるべき姿と落差があります。
いずれにしても、これによって、有利といわれる合併特例債の適用を受け、
財政的に当面は安定した行政運営が図られ、一時は困難だから難しいと先延べを要望しつつあった
富士見市内に予定している火葬場、斎場建設に向けた入間東部衛生組合の負担金を支払うことができます。
また、新市名を二市二町の合併協で決定した「ふじみ野」に決定したことから、
(市名を横取りしたことになります。ふじみ野駅は富士見市内にあります。)
「ふじみ野」を冠した様々な施設や駅を持つ富士見市との確執は決定的となりました。
一方で、上福岡・大井の合併協の資料を見ると、10年後までの新市計画が示されています。
ですから、10年は少なくとも富士見市が加わることは不可能でしょう。
今後は新たな枠組みさえを考えた、合併の可能性を探る効率的な行政運営の道を
模索する必要があるのではないでしょうか。
私たちは合併に賛成する議員の署名を持って富士見市長に上福岡・大井の合併に参加するよう要望し、
市長も申し入れをしたにもかかわらず、行政規模の差があるなどで、将来の対等合併などの意図から、
富士見市の参加は叶うことはできませんでした。
今後の二市二町合併の行方
私は合併が不可能になった以上、今後は志木地区衛生組合の富士見市・志木市・新座市との合併について
真剣に考える必要があると考えます。
(これまでの経緯:合併協議会の資料等により)
=合併協議会の設置=
*合併協議会の資料によると、富士見市・上福岡市・大井町・三芳町合併協議会(以下2市2町合併協議会)は、「市町村の合併の特例に関する法律」に基づき、2市2町の住民の署名活動を経て直接請求されたことにより設置された法定の協議会とあります。つまり、強制的に設置されたのではなく、署名活動を通じた住民発議によって設置された協議会なのです。(管理者追記)協議する内容は、直接請求の要旨である2市2町の合併が必要なのかどうかが中心となり、合併の方向性を確認するために、協議会での論議だけでなく、協議内容や協議結果を含めた様々な関連情報を、2市2町の圏域住民に公表または提供し、緊密なコミュニケーションを行いながら検討を進めていくことが重要であるとされています。
注:埼玉県内最初の法定協議会として設置
=合併協議会の組織=
38人からなる合併協議会を頂点に、各自治体の現場職員からなる専門部会、それを調整する部長クラスからなる幹事会、これらから上がってきた項目について調査審議をする、合併協議会員で構成する7つの小委員会があり、それらからの報告を受けたり、協議提案を受ける協議会全体会議という構成になっている。
ちなみに小委員会は、広報公聴、新市建設計画作成、基本項目、新市名選考、企画総務、建設環境、文教福祉の7小委員会からなります。
=大まかな経緯=
・平成11年(1999年)5月:2市2町内において署名活動開始
・同 7月:署名簿提出、署名簿審査開始
・同 8月:2市2町の長に合併協議会設置請求書を提出
・同 12月:各市町議会で、合併協議会に関する協議について可決
・平成12年(2000年)4月:合併協議会設置
・同 5月:第一回合併協議会会議(年度内4回開催)
・同 9月:インターネットホームページ作成
・同 9,12,3月:協議会広報紙発行
・同年度内:新市将来都市構想の基本調査、新市将来都市構想策定小委員会、広報公聴小委員会の設置
・平成13年(2001年)3月4日:公開セミナー開催
・同年度内:合併協議会6回開催、新市将来都市構想小委員会7回、広報公聴小委員会6回開催
・同年度内:協議会広報紙の発行(6回 隔月)
・同年度内「新市将来構想(まちづくりビジョン)」の作成
上記に基づく:住民ワークショップ(9月)・住民フォーラム(10月21日三芳町中央公民館)
新市将来構想地域説明会(10月29日〜11月末、30会場)
第2回公開セミナー(11月25日、上福岡市勤労福祉センター)
・平成14年(2002年)3月17日:第10回合併協議会において合併を是とする方向性を確認
・平成14年度は「是とする方向性」として、具体的な協議に進む
・平成15年度9月にかけて協議を進め、合併特例法第5条による「新市建設計画」の作成、26項目の合併協定項目の協議 を終えた。
新市将来都市構想イメージの策定
『私たちが創る 個性豊かな 健康都市』
〜ハーモニーあふれる未来へ〜
(今後の展開)
=富士見市おける住民投票に向けた地域説明等の開催=
内 容 | い つ? | 何 時? | ど こ で? |
公 開 討 論 会 | 10月15日(日) | 午後1時30分より | キラリ☆ふじみマルチホール |
地 域 説 明 会 | 10月 3日(金) | 午後7時より | 関沢小学校体育館(合併協議会主催) |
(以下同上) | 10月 4日(土) | 午前10時より | 鶴瀬西公民館 |
10月 4日(土) | 午後2時より | ふじみ野交流センター | |
10月 6日(月) | 午後7時より | 南畑公民館 | |
10月 7日(火) | 午後7時より | 鶴瀬コミュニティセンター | |
10月 8日(水) | 午後7時より | 鶴瀬駅西口サンライトホール | |
10月 9日(木) | 午後7時より | ふじみ野交友センター | |
10月10日(金) | 午後7時より | 諏訪小学校体育館(合併協議会主催) | |
10月14日(火) | 午後7時より | 水谷公民館 | |
10月15日(水) | 午後7時より | みずほ台コミュティセンター | |
10月16日(木) | 午後7時より | 水谷東公民館 | |
10月17日(金) | 午後7時より | 針ヶ谷コミュニティセンター | |
10月18日(土) | 午前10時より | 富士見台中学校マルチホール | |
10月18日(土) | 午後2時より | みずほ台小学校体育館 | |
10月19日(日) | 午後2時より | 富士見環境センター内 利彩館 |
合併協議会主催の地域説明会(富士見市以外)
上福岡市 | 大井町 | 三芳町 |
10月 2日(木) 午後7時〜 |
10月 3日(金) 午後7時〜 |
10月 1日(水) 午後7時〜 |
西公民館 集会室 |
大井町役場 第2庁舎会議室 |
コピスみよし ミニホール |
10月 4日(土) 午後2時〜 |
10月 4日(土) 午後2時〜 |
10月 4日(土) 午後7時〜 |
フクトピア 多目的ホール |
大井町役場 第2庁舎会議室 |
藤久保公民館 ホール |
(市民投票について)
富士見市・上福岡市・大井町・三芳町の二市ニ町合併の賛否を問う市民投票が10月26日に実施されます。
関係市町の将来を大きく左右する大切な投票です。
多くの方々の投票をお願いいたします。
(富士見市においては投票資格者の3分の1以上の投票により成立するとされています。成立しない場合は開票しない定めとなっています)
市民(住民)投票後の動きについて
・投票の結果を見て、合併協議会が合併の是非を判断します。
・協議会として是と判断した場合
合併協定書の調印(ここまでが合併協の所管範囲)⇒合併関係議案の提出⇒各2市2町の議会で議決
(1市でも否決の場合は合併不成立)⇒埼玉県に合併申請:県議会の議決⇒総務大臣告示⇒新市の誕生
・協議会として非と判断した場合
各市町議会へ合併協議会解散決議の提出
2003年10月26日実施の合併の是非を問う住民投票開票結果
富士見市 | 上福岡市 | 大井町 | 三芳町 | |
22時30分 | 賛成:4200反対:3800 | 賛成:4300反対:2700 | 賛成:6,181反対:8,334 | |
23時00分 | 賛成:6400反対:6400 | 賛成:10100反対:7800 | ||
23時30分 | 賛成:23000反対:9900 | 独自資料作成の作戦が成功? | ||
最終確定 | 賛成:23,021反対:9,972 | 賛成:11,063反対:7961 | 賛成:7774反対:8893 | 合併を非と町民は判断しました |
住民投票により合併協議会解散へ
10月26日に実施された住民投票において、投票は富士見市と三芳町で成立し、上福岡市と大井町は50%に達せず成立しませんでした。
結果は皆さんも良くご存知のとおり、富士見市では共産党により投票当日も街宣車を廻すなど大々的に反対運動を行なっていましたが、圧倒的多数の合併賛成という良識的結果を得ることができました。しかしながら同じく賛成を上福岡市で上回ったものの、町部の三芳と大井で賛成が下回り、合併協は解散し、新市誕生は幻となり、今まで費やしてきた労力と貴重な税金が無駄になってしまいました。これは今後の2市2町の様々な関係に暗い影を落とすことになるでしょうし、良好な関係維持にも支障をきたすことになるのではと考えられます。
今後は、新しい枠組みを早急に検討し、志木市など南部3市との連携を視野に入れた検討をしていく事も大切なのではないでしょうか。いづれにしても、自らの地位安定確保のために合併に反対するこをしてはいけません。将来にわたる住民の住み良い街づくりのための合理的行政運営として合併に賛成してきた私としても、今後も可能な限りの合併実現の道を模索していきたいと思います。
11月25日実施の臨時議会で合併協解散の議決を全会一致で可決!
さらに詳しくお知りになりたい方は、2市2町合併協議会のホームページをご覧ください!(すでに閉鎖されました)
様々な資料等がPDFファイルなどで見ることができます。
また、メールにて意見も送ることができます。
*二市二町合併協議会は2003年12月25日をもって解散し、事務事業を終了いたしました。
HPは閉鎖されました。
その後、大井町と上福岡市はかつての二市二町合併協議会で決定していた「ふじみ野市」を新市名とする
合併協定を結び、17年10月1日を持って合併知ることが正式決定しました。
とんびが油揚げをさらうような、道義的に理解しがたい暴挙によって新市名は横取りされました。
富士見市は蚊帳の外に置かれ、当分は単独市政をとっていかざるを得ません。
この際は、志木地区衛生組合を軸にする新たな合併構想はいかがでしょう。
今後私の研究テーマの重要な一つにしていきたいと思っています。ご支援を!!!!